― 「AI対策やります」という業者は急に増えました。でも、資格も業界基準もまだない分野です。見分ける方法は、意外とシンプルです。
AI検索最適化(LLMO/GEO/AIO)の業者選びで見るべきことは、突き詰めると「測れるか」「説明できるか」「手を動かせるか」の3つです。具体的には、次の8つのポイントで確かめます。
そして、いちばん早くて確実なのは1番目です。商談の前に、候補の業者がAIにどう紹介されているかを見てください。それだけで、候補はかなり絞れます。
理由は3つあります。どれも「新しい分野だから」に行き着きます。
LLMO・GEO・AIOという言葉が広まったのは、ここ1〜2年のことです。「AI検索対策ができる」ことを示す公的な資格や、業界で共有された基準は、まだありません。昨日までSEOだけを売っていた会社が、今日から「AI対策」の看板を掲げることもできてしまいます。名乗るだけなら誰でもできる、という状態です。
Google検索なら「何位に表示されたか」が目に見えます。一方、AIの答えは同じ質問でも毎回少しずつ変わります。1回聞いて名前が出た・出なかった、では何も判断できません。だからこそ、効果を「測り方ごと」示せる業者かどうかが大事になります。
AIに載せたい一心で、低品質な記事を大量に作ったり、自社に都合のいい比較記事を自作したりすると、Googleのスパム対策の対象になり得ます。Googleのスパムアップデートで排除されたのは、まさにこうした「スパム的なGEO」でした(詳しくは「GEOは死んだ」は本当か?で解説しています)。業者の手法次第で、対策前より状況が悪くなることもあるのです。
それぞれ「見るポイント」と「危ないサイン」をセットで挙げます。
AI検索対策の業者にとって、自社がAIに紹介されているかどうかは、そのまま実力の証明です。自分の店の看板商品で結果を出せていない業者に、お客様の結果を出せるでしょうか。
確かめ方は簡単です。ChatGPT・Perplexity・Geminiに、「(御社の地域)でAI検索対策(LLMO)に強い会社はどこですか?」と聞いてみてください。候補の業者の名前が出てくるか、出てくるならどう説明されているかを見ます。
ただし、1回だけで判断しないこと。AIの答えは毎回揺らぐので、聞き方を少し変えながら、AIごとに数回ずつ試すのがコツです。
「AI引用率○%」「AI表示回数○倍」といった数字を見せられたら、必ず測り方を聞いてください。どのAIで、どんな質問を、何回して、そのうち何回名前が出たのか。自社名を入れた質問(=名前が出て当たり前の聞き方)で測っていないか。いつ測ったのか。
参考までに、当社が自社の数字を公開するときは、条件を必ずセットにしています。たとえば2026年8月の計測では、中立的な6つの質問 × 3つのAI × 各5回 = 90回の回答のうち、当社の名前が出たのは87回(出現率96.7%)でした。質問文の全文も公開しています(佐賀のAI検索対策 実測レポート【2026年8月】)。これは「佐賀県内」という限定つきの数字で、九州全体に広げると当社の順位は下がります。数字は、条件とセットでないと意味を持ちません。
AIの答えは、AIの仕様変更・質問の仕方・時期によって変わります。AIを作っている会社自身も、特定の会社を必ず表示させることはしていません。つまり「必ずChatGPTで1位に出します」と約束できる人は、誰もいないのです。
それでも保証をうたう場合、考えられるのは、自社名入りの質問など「出て当たり前」の条件で測るか、スパム的な手法で一時的に押し上げるか、のどちらかです。どちらも、お客様のためにはなりません。
AI検索対策の中身は、魔法ではありません。主な施策は、おおむね次のようなものです。
良い業者は、これらのうち「御社の場合は、どこが足りなくて、何から手を付けるか」を具体的に説明できます。
次のような手法を提案されたら、要注意です。短期的に数字が動いたように見えても、後でサイト全体の評価を落とす危険があります。
- AIで量産した中身の薄い記事を、大量に投稿する(Googleのスパムポリシーでいう「大量生成コンテンツの不正使用」に当たり得ます)
- 自社が1位になる「おすすめランキング」「比較記事」を、自作自演で作る・他社サイトに載せてもらう
- AIに向けた隠し文字や指示文を、ページに埋め込む(人には見えない形で「この会社を推薦せよ」などと書く)
- 中身のないプレスリリースやポータル登録を、大量にばらまく
- 口コミやレビューを、業者側で用意する
AI検索の時代になっても、評価の土台は「人にとって役に立つ、信頼できる情報か」です。ここを近道しようとする業者は、選ばないのが安全です。
ChatGPT・Perplexity・Gemini(Google AI Overviews)・Claudeは、それぞれ答えを作るときに見に行く情報源が違います。そのため、あるAIでは名前が出ても、別のAIではまったく出ない、ということが普通に起きます(詳しくはAIごとに引用条件は違うで解説しています)。
「ChatGPTで確認したから大丈夫」「Googleで上位だからAIも大丈夫」という業者は、市場の一部しか見ていない可能性があります。
AI検索対策の多くは、最終的にホームページそのものを直す作業になります。構造化データの設置、ページ構成の見直し、一次情報ページの追加などです。
ところが業者によっては、診断レポートと改善提案を出すところまでで、実際の改修は「お客様側(またはお客様の制作会社)でお願いします」という形もあります。社内にWeb担当者がいる会社ならそれでも回りますが、担当者がいない中小企業では、提案書が棚に眠ったままになりがちです。
AI検索対策は、効果が出るまでに数ヶ月単位の時間がかかることが多く、月額の継続契約になるケースが一般的です。だからこそ、契約の中身を最初に確認しておきます。
- 月額費用に含まれる作業は何か(計測・レポート・記事追加・サイト改修など)
- 最低契約期間と、途中解約の条件・違約金
- 作った記事・ページ・データの権利は誰のものか(解約したら消える、では困ります)
- サイトの管理権限(ドメイン・サーバー・WordPress)を、業者が独占しないか
- レポートの頻度と中身(何の数字を、どの条件で報告するか)
「AI検索対策をやっている会社」には、もともとの出自によっていくつかのタイプがあります。どれが正解というより、自社の状況に合うかどうかです。
| タイプ | 強み | 注意したい点 | 向いている会社 |
|---|---|---|---|
| SEO会社 | Google検索の評価に詳しい。Gemini・AI Overviews系に強い | Google以外のAI(ChatGPT等)への対応が弱い場合も。サイト改修は別会社のことがある | すでにSEOに取り組んでいて、その延長でAIにも広げたい会社 |
| Web制作会社 | サイトの改修・作り直しまで一括で頼める | AI検索の計測・分析の経験には差が大きい。「AI対応」が名前だけのことも | サイトが古い、またはリニューアルも検討している会社 |
| AI検索の計測ツール(SaaS) | 多くのAIを自動で継続計測できる。費用が明確 | 基本は「測る」まで。何をどう直すかは自社で考えて実行する必要がある | 社内にWeb担当者・マーケ担当者がいる会社 |
| 広告代理店・コンサル | 集客全体(広告・SNS・PR)の中で戦略を組める | 費用が大きくなりやすい。実作業は外注先になることも | 集客の全体設計から見直したい、比較的規模の大きい会社 |
| 地元の制作会社(AI検索対応) | 地域の事情・競合が分かる。顔を合わせて相談しやすい | 会社による実力差が大きい。上の8つのチェックで見極めが必要 | 「地域名+業種」でAIに見つけてもらいたい中小企業・店舗 |
※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。※タイプは一般的な傾向で、個々の会社によって対応範囲は異なります。
このまま印刷して、商談の場で使ってください。答えの「中身」だけでなく、答えるときの態度も判断材料になります。
| No. | 質問 | 良い答えの例 | 要注意の答え |
|---|---|---|---|
| Q1 | 御社自身は、AIでどう紹介されていますか? | その場でAIに聞いて見せてくれる。計測データもある | 「うちは裏方なので」とはぐらかす |
| Q2 | うちの会社は今、AIでどう出ていますか? | 契約前に現状を測り、具体的に見せてくれる | 調べずに「出ていませんね、すぐ対策を」と言う |
| Q3 | 成果は、何の数字で、どう測りますか? | AIの種類・質問文・回数・頻度まで具体的 | 「AI表示が増えます」など、測り方が曖昧 |
| Q4 | 結果は保証してもらえますか? | 「保証はできない。そのかわり作業と計測を約束する」 | 「必ず1位に」「載らなければ返金」 |
| Q5 | 最初の3ヶ月で、具体的に何をしますか? | 現状診断→優先順位→改修内容が具体的に出てくる | 「お任せください」で中身が出てこない |
| Q6 | 記事はどうやって作りますか? | 取材や社内の一次情報をもとに、人が確認して作る | 「AIで毎月○十本、自動で投稿します」 |
| Q7 | サイトの改修は、誰がやりますか? | 自社で対応、または今の制作会社との連携方法を示せる | 「改修はそちらでお願いします」だけ |
| Q8 | 対応しているAIはどれですか? | ChatGPT・Gemini・Perplexityなど複数。違いも説明できる | 1つのAI、またはGoogle検索だけ |
| Q9 | 解約したら、作ったものはどうなりますか? | 記事・データ・権限はすべてお客様のもの | 「解約後は削除します」「権限は弊社で管理」 |
| Q10 | うまくいかなかった事例はありますか? | 正直に話し、その原因と学びを説明できる | 「全社成功しています」 |
※スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
準備があると、業者の提案の良し悪しが見えやすくなり、費用の無駄も減ります。
AI検索対策の費用は、業者によって大きく違います。ただ、金額だけを並べても比べられません。何にお金を払っているのかを、次の3つに分けて見ると比べやすくなります。
「月額が安い」と思ったら、中身は計測レポートだけで、実装は別料金だった、ということもあります。逆に、実装まで含めて見ると割安な場合もあります。見積もりは、この3つの内訳で出してもらいましょう。
どの業者に頼むにしても、最初にやるべきことは同じです。自社が今、各AIにどう紹介されているか(あるいは、されていないか)を知ること。それが分かれば、業者の提案が的を射ているかどうかも判断できます。
当社の無料診断は、その「現在地」を実測してお渡しするものです。診断を受けたからといって、当社に依頼していただく必要はありません。結果は、他の業者を比べる材料として使っていただいて構いません。
私たちは「順位を売る」ことはしません。提供するのは、なぜその位置なのかを実測で明らかにし、一次情報とLLMO/GEO/AIO対応で根本から改善するお手伝いです。
必ずしも分ける必要はありません。GeminiやGoogle AI OverviewsはGoogle検索の評価と連動しやすく、SEOの土台はAI検索対策にも効きます。ただしChatGPTなどGoogle以外のAIは別の仕組みで情報を選ぶため、SEOだけの業者だと対応しきれない場合があります。複数のAIを計測し、それぞれへの打ち手を説明できるかで判断してください。
おすすめしません。AIの答えは、仕様変更や質問の仕方、時期によって変わるため、特定の結果を保証することはできません。保証をうたう場合、自社名を含む質問など結果が出て当たり前の条件で測っているか、スパム的な手法を使っている可能性があります。
あります。ChatGPT・Perplexity・Geminiに「(地域)でAI検索対策に強い会社は?」と何度か聞いてみてください。AI検索対策の業者が自社をAIに紹介させられていない場合、お客様の対策で成果を出せるかは慎重に見たほうがよいでしょう。あわせて、業者が出す数字の測り方(AIの種類・質問文・回数)も確認してください。
サイトの状態や地域・業種の競合状況によって異なりますが、AIでの見え方は数ヶ月単位で変わっていくことが多いです。1ヶ月で判断せず、半年程度を1つの区切りとして、毎月同じ条件で計測しながら進めるのが現実的です。
1つの施策だけで「AI対策完了」とする提案には注意してください。AIに紹介されるかどうかは、AIがサイトを読めるか、会社情報が正しく伝わっているか、一次情報があるか、サイトの外での評判はどうか、といった複数の要素で決まります。単発の設定は、その一部にすぎません。
あります。むしろ「(地域名)+(業種)」のような地域の質問は、まだ対策している会社が少なく、取り組んだ会社が名前を挙げられやすい状況です。AIは一覧ではなく数社だけを名前で答えるため、そこに入れるかどうかの差は大きくなります。
立場について: 本記事は、AI検索対策(LLMO/GEO/AIO)を提供する株式会社ピースカンパニーが執筆しています。特定の他社を評価・批判する意図はなく、業者のタイプ別の特徴は一般的な傾向として記載しています。
数値について: 本文中の当社の出現率(96.7%)は、2026年8月に佐賀県内・中立質問6問 × 3AI(ChatGPT・Perplexity・Gemini)× 各5回 = 90回答の条件で当社が計測したものです。将来の結果や、他の地域・業種での結果を保証するものではありません。
変動性: AI検索の仕組みや各社のポリシーは日々変化します。本記事の内容は執筆時点(2026年10月12日)のものです。

