長崎・佐賀に4店舗を展開し、墓石の販売・施工から霊園案内、墓じまい、終活サポートまでを手がける石匠株式会社様。1967年の創業から58年、地域に根ざして事業を続けられ、直近30年で新規建立2,055件以上、累計来店17,081組という、地域屈指の実績をお持ちでした。ところが、その最大の信頼材料である実績数値が、サイト制作上の技術的な理由でAI検索エンジンにまったく伝わっていない状態でした。本プロジェクトでは、既存サイトを活かしたまま、実績数値のクローラー可読化、未実装だったSchema.org構造化データの実装、樹木葬「祈りの杜」ページの整備などのAI検索最適化(LLMO/GEO/AIO)を担当しました。
ご相談時の課題
石匠株式会社様は、4店舗のショールームと充実したコンテンツ(施工事例・FAQ・お客様の声・お墓の豆知識など)を備えた、地域石材店として完成度の高いWebサイトをすでにお持ちでした。しかし、AI検索の観点で診断したところ、「優れたサイトであるにもかかわらず、その価値がAIに伝わっていない」という、もったいない状態にあることがわかりました。
【課題1:30年分の実績数値が、AIには“見えていない”】 これが最大の課題でした。「新規建立2,055件以上」「来店17,081組」といった石匠様最大の信頼シグナルが、サイト制作上の都合でCSSの擬似要素(::before { content: var(--custom-property) })によって描画されていました。この方式では、数字はブラウザの画面には表示されるものの、HTMLのテキスト層(DOM)には存在しません。そのため、ChatGPTやGeminiなどのAIクローラーには、これらの実績が「ゼロ」に見えていたのです。
【課題2:構造化データ(Schema.org)が未実装】 LocalBusiness・Organization・FAQPageといった構造化データが実装されておらず、4店舗の所在地や事業者像を、AIが事実として正確に読み取れない状態でした。
【課題3:充実したコンテンツが外部ビューア依存】 カタログや社長の言霊集などの読み応えのある資産が、外部のブックビューア(ebook5/actibook)で配信されており、その中身はAIにクロールされない構造でした。
【課題4:樹木葬「祈りの杜」の新規性が伝わりにくい】 滝の観音霊苑内に新設された樹木葬「祈りの杜」は、伝統的な石材店が時代に対応した象徴的な新サービスです。しかし、区画の空き状況などの情報が、人にもAIにも分かりやすく整理されていませんでした。
実施した対策
石匠様の優れたサイトを大きく作り変えるのではなく、「AIに伝わっていなかった価値」を可読化することに主眼を置いて施策を実施しました。
1. 実績数値のクローラー可読化(最優先)
CSS擬似要素で描画されていた実績数値を、見た目のデザインを保ったまま、実際のHTMLテキストへ置き換えました。これにより、61件・126件・2,055件・1,933件・17,081組といった数字が、AIクローラーにも読める「事実」としてサイト上に存在するようになりました。実装後はページソースを確認し、すべての数値がHTMLテキストとして存在することを検証しています。
2. Schema.org構造化データの実装
未実装だったLocalBusiness・Organization等の構造化データを新規実装し、4店舗の所在地・事業内容・権威性(日本石材産業協会ガイドライン承認、お墓ディレクター・終活カウンセラー在籍など)を、AIが機械可読な形で読み取れるようにしました。
3. ブランドビジュアルのAI認識統
ブランドリフレッシュで採用された新ロゴを、人の目に見える表示面(ヘッダー・ファビコン)だけでなく、AIや検索エンジンが事業者を認識する全経路に一貫反映しました。具体的には、Schema.orgのlogo項目、Yoast SEOの組織ロゴ設定、OGP/SNSシェア画像、各SNSプロフィール画像までを統一。AIが石匠様を識別する際の「ブランドの顔」を、複数の経路で同一に揃えることで、エンティティとしての認識精度を高めました。
4. 樹木葬「祈りの杜」ページの整備
「祈りの杜」の区画図をSVGで最適化し、受付中・成約済の状況をひと目で分かる形に可視化(全22区画/受付中19区画)。新サービスの情報を、人にもAIにも伝わる形に整えました。
成果
本プロジェクトでは、AI検索の土台づくり(実績数値の可読化・構造化データ)に加え、FAQの大幅拡充を実施しました。2回の診断(2025年12月23日/2026年3月2日)の比較で、明確な改善が確認されています。
総合LLMOスコア:72点 → 85点(+13点、B+ → A−)
当社が独自に開発したLLMO診断ルーブリックに基づく評価です。前回診断(2025年12月23日)の72点(B+)から、今回診断(2026年3月2日)では85点(A−)へと1ランク上昇しました。とくにFAQの強化により、項目別評価は「FAQコンテンツ充実度」が5→9(+4)、「コンテンツ深度」が6→8(+2)へと改善しています。
FAQ:7問 → 64問(+814%)
お墓を検討される方が実際に抱く疑問を、10カテゴリー64問へと大幅に拡充しました。費用・お見積り、期間・スケジュール、施工、寿陵(生前墓)、リフォーム、墓地・霊園、ご相談・見学、お支払い、保証・アフター、お墓参りの作法までを体系化。全問にFAQPageの構造化データ(Question/Answer)を実装し、価格帯(40万円〜150万円)・工期(2〜3ヶ月)・保証(10年)・対象地域(佐賀・長崎)といった定量情報を明記することで、AIが回答候補として引用しやすい形に整えています。
30年分の実績が、AIに読める「事実」になった
これまでAIクローラーに渡っていなかった「新規建立2,055件以上」「来店17,081組」という最大級の信頼シグナルを、HTMLテキストとして可読化しました。創業58年・年間200件以上の施工実績、お墓ディレクター4名・終活カウンセラー6名在籍といったE-E-A-T要素や、4店舗の事業者情報も、AIが事実として抽出できる構造化データとして整理しています。
地域別AI引用率の向上(予測)
FAQ拡充と構造化データの整備による、地域別AI引用率の向上予測は以下のとおりです。
| エリア | 前回診断 (2025/12/23) | FAQ拡充後 (予測) | 変化 |
|---|---|---|---|
| 長崎県 | 25% | 68% | +43pt |
| 九州 | 22% | 58% | +36pt |
| 全国 | 18% | 48% | +30pt |
※AI引用率(FAQ拡充後)の数値は、当社診断レポートに基づく予測値であり、成果を保証するものではありません。実績数(新規建立2,055件以上ほか)は石匠様公表値に基づきます。
施策後の手応え
石匠様からは、施策後にChatGPTなどのAI検索で社名が表示されるようになり、その露出増加に伴ってWebサイト経由のお問い合わせが増えているとのお声をいただいています。これまで石匠様をご存じなかった層からの新規相談につながり始めています。
お客様の声
AI検索最適化の実施後、石匠株式会社 代表取締役社長の森 賢二様より、以下のコメントを頂戴しました。
「当社は『おかげさまで』の気持ちを大切に、墓石や霊園のご相談を通じて地域の皆さまのお役に立つことを続けてまいりました。ホームページ自体は以前から充実していると思っていたのですが、ピースカンパニーさんに診ていただいて、長年積み重ねてきた実績の数字が、実はAIには伝わっていなかったと知り、正直驚きました。
その部分を直していただいてから、ChatGPTなどのAI検索で当社の名前が出てくるようになりました。露出が増えたおかげか、Webサイト経由でのお問い合わせも増えてきていて、これまで当社を知らなかった方からのご相談が入るようになったことを実感しています。長く続けてきたことが、新しい時代の入口でもきちんと伝わるようになったと感じ、ありがたく思っています。」
石匠株式会社 代表取締役社長 森 賢二 様
※本コメントは、森様へのヒアリングに基づき構成しています。
担当者コメント
石匠株式会社様のプロジェクトは、「AI検索対策とは、必ずしも新しいコンテンツを作ることではない」という事実を、改めて教えてくれる事例でした。
石匠様は、30年の実績も、4店舗の体制も、豊富な施工事例も、すでにお持ちでした。にもかかわらず、たった一つの技術的な実装方法(CSS擬似要素)のために、その最大の強みがAIに「存在しないもの」として扱われていたのです。人の目に見えていても、AIに見えていなければ、AI検索の世界では存在しないのと同じになってしまいます。今回のプロジェクトでは、次の2点が特に重要でした。
1. 「人に見えても、AIに見えない」を解消する
画像に焼き込まれた文字、JavaScriptで後から描画される数値、CSS擬似要素で表示されるテキスト——これらはすべて、人間には見えてもAIクローラーには届きません。既存サイトのAI検索最適化では、まず「AIが何を読めていないか」を診断し、デザインを保ったまま事実をテキスト化することが出発点になります。
2. 構造化データは“事業者の名刺”である
どれだけ良いコンテンツがあっても、構造化データが無ければ、AIは「この会社が何者で、どこで、何をしているか」を確信を持って判断できません。Schema.orgの実装は、AIに対して正確な名刺を渡す行為です。とくに地域・実績型の事業では、この一手が引用されやすさを大きく左右します。
「すでに良いサイトがあるのに、AI検索で評価されていない」とお感じの事業者様は、まず“AIにどう見えているか”を診断することをおすすめします。当社は、その可読化と構造化をワンストップでお手伝いします。
株式会社ピースカンパニー 代表取締役 古賀 和彦
このプロジェクトで提供したサービス
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AI検索最適化(LLMO/GEO/AIO)/構造化データ実装
既存サイトを活かしたまま、クローラー可読化・Schema.org構造化データの実装・コンテンツの最適化を行い、AI検索に引用されやすいサイトへと整えました。 -
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